会長あいさつ
令和6年度 群馬県建設業協会定時総会 令和6年5月16日

 令和6年度、一般社団法人群馬県建設業協会の総会にあたりまして、ご挨拶申し上げます。山本一太群馬県知事をはじめ安孫子群馬県議会議長、群馬労働局長、国土交通省高崎河川国道事務所長、そして群馬県関係のご来賓の方々本人出席の中、開催できること、厚く御礼申し上げます。今日の総会は、協会員全員に案内し、オンラインでの配信形式を残しながら、通常通りの対面での総会形式で開催いたします。よろしくお願いいたします。

 昨年度は新型コロナの対応も変わり、新たな取り組みも加え、本格的に協会活動を展開することが出来ました。先月25日には、新年度第1回目の理事会をスタートさせたところです。最近の業界全体を取り巻く状況を要約してみようと思います。大きく分けてふたつの動きがあると思っています。ひとつは、北陸・能登の地震災害を受けて地域の建設業の「災害に対する備え」、災害対応組織力を県内それぞれの地域ごとに総点検し、発信していかなければならないということです。もう一つは、建設業の「時間外労働の上限規制」の問題、「厳しい時こそ考える」、見方を変えれば、業界が大きく変わっていこうとするチャンスです。法規制を乗り越えた先、「労働時間と賃上げ」をベースにして、建設業の「働き方改革」をどういった形で示すことが出来るか大事な年度のスタ-トになったと思っています。

 先月26日には業界団体の総会のトップを切って日本建設業連合会、日建連の総会・懇親会が開催されました。「上限規制適応への改革推進」・「民間工事の受発注者間の対等な関係を構築するための建設業法の改正の推進」・「インフラDXの協調領域の普及展開」などの方針が示されましたが、中でも緊急の課題として、「設備工事費が実態に合っていない」など、具体的な方針も示されていました。制度設計や価格転嫁など日建連の指針と重なるところがありますが、全国展開の団体との距離を測りながら地域建設業の活動をより深めていくといった視点が大事です。今年度の群馬県建設業協会の行動指針、昨年度までの指針をさらに進めて、組織内のウイークリースタンスをベースに「しっかり働き ゆっくり休む 4週8休」を掲げて進めて行こうと思います。

 建設業の課題は「人材確保育成」と「生産性の向上」そして「災害対応組織力の強化」の3点に集約されます。この3点に加えて2024年の「労働時間と働き方の問題」が全体にかかわってきますが、建設業で働く人たちの「賃上げ」、もう少し言えばタイムラグのある労務費をオンタイムで引き上げることが出来る仕組みを作るきっかけになるかもしれません。「働き方改革は意識改革から」、大きな変化の時こそ穏やかなスタートが出来るか大事な時期です。そして「地域間格差や規模の格差」の広がりなども、気にしなければならないポイントです。協会員のまとまりを作りながら、新たな指針に向かっていくことが出来ればと思っています。行政の指導に応え、地域住民と一体になり、それぞれの協会員が問題意識をもって、群馬県建設業協会の令和6年度がスタートすることを心からお願いして挨拶に代えます。

令和6年度 定時総会


令和6年度 新入社員研修会 令和6年4月10日・11日

 群馬県建設業協会の青柳です。令和6年度新入社員研修会にあたり、ひと言ご挨拶いたします。先ずは建設業界各社に入社された皆さんに心からお祝いを申し上げます。昨年度は新型コロナの対応も正常な形に戻り、こうした団体としての活動が本格的に再開できる年度になりました。コロナ禍の経験を踏まえ、より密度の濃い研修を目指して人数も絞り、2回に分けた開催となっています。そして、竣工して5年目、お洒落な、スタイリッシュなデザインの建設会館での研修体験は、気持ちよく働くことのできる環境を実感できるものと思っています。研修期間に味わうこの感覚こそ、ものづくりがもつ「建築のチカラだ」ということを、今日一日是非体験してみてください。

 この研修会も今年でちょうど11年目に入ります。建設業協会が中心となって、群馬県建設産業団体連合会主催の研修会となっています。土木建築技術者を目指す人はもちろん、技能・事務関係など幅広い分野の人たち合計103名を超える研修生の参加となっています。この研修の目的は建設関連団体の会社に入社されたみなさんを対象に社会人としての必要な知識・マナーを習得し、一日も早く建設業界の第一線で活躍される人材となってもらうためであります。新人の皆さんが社会人になって何が大切かといえば、「常にスキルアップし続けること」ではないでしょうか。今日はそのための第一歩の研修会だと思って臨んでください。

 最近の業界全体を取り巻く状況を要約してお知らせしておこうと思います。大きく分けてふたつの動きがあると思っています。ひとつは、北陸・能登の地震災害を受けて地域の建設業の「災害に対する備え」、災害対応組織力をしっかりと点検し合うということです。もう一つは、マスコミなどで言われていますが、今月から始まってきた建設業の「時間外労働の上限規制」の問題、業界が大きく変わっていこうとするチャンスです。労働時間と賃上げをベースにして、建設業の「働き方改革」をどういった形で示すことが出来るか大事な年度のスタ-トになったと思っています。

 群馬県建設業協会、今年度の行動指針は、「新3K@かっこいい」を掲げて行動してきました。「給与」・「休暇」・「希望」の新しい3Kに加えて「かっこいい」建設業を目指して活動を展開してきました。独自のプログラムも実施してきましたが、新入社員研修もそのうちのひとつです。今日の研修会、次第にもありますように、午前中が「建設業に関する基礎知識」と「社会人として知っておくべきマネーの基本」、昼の休憩をはさんで「新入社員のスキルアップセミナー」と続きます。少し長時間の研修会となりますが、建設業に入社されてからこうした早い時期の研修こそ大事、同業他社の人たちともコミュニケーションをしっかりと図り、心に残る有意義な研修会となることを期待し、挨拶に代えます。

令和6年度 新入社員研修会


 [令和5年度あいさつ(アーカイブ)
 [令和4年度あいさつ(アーカイブ)