会長あいさつ
令和6年度 施工技術発表会 令和6年11月15日
本日の施工技術発表会に先立ち、一言ご挨拶申し上げます。今年で16回目となりますが、国土交通省、群馬県当局を始めとして県内の各市町村並びに関係機関の方々のご支援の中、開催できますことに厚く御礼申し上げます。新型コロナの時にスタートさせた方式ですが、出来るだけ多くの人たちが参加できる方式として、本部協会と支部の会館を結んだリアルとオンライン併用の開催となっています。今日の研修は、CPDS対象のポイントも付与された研修となっています。
上半期が終わり、1か月半が経ち、来月はもう年末、師走になります。離れてつながる新型コロナの3年間が過ぎた後の「時間外労働の上限規制」、業界を取り巻く環境が一気に変わりだしました。こうした変化の時、改めて施工技術発表会の原点を考えてみようと思っています。地域の建設業は、全国展開の建設業と違って、「地域に密着し、地域貢献をする」ことが特徴です。もう少しいえば、地域の顔の見える人たちのネットワークで災害対応を含め、建設に関わっているということです。そして、「現地生産」といった特質から、「日々の工程ごとの評価の積み重ね」で工事が仕上がってきます。地域の人たちに自慢していくプロセスは、「より高い品質を作り出していこう」といった原動力に置き換えられます。施工技術発表会を通して、技術者の皆さんが作り上げてきた成果を学び取る機会になればと思っています。
ところで、今年は「1000年に一度」と言われる北陸・能登の地震災害、「地域を守る建設業の役割」についていろんな角度から考えさせられる年になったと思っています。10月初めに国土交通省・北陸地方整備局から発表された孤立集落の解消までにかかった時間の分析は、地域の建設業の存在意義を分かりやすく伝えるメッセージになったと思っています。能登半島全域で災害復旧工事を担当していた建設会社がそのまま道路啓開に当たることによって、「地震災害の時には18日間かかっていた孤立集落の解消が9月の豪雨災害の時には6日間で解消された」との指摘は、「地域を守る建設業」の原点を「見える化」させたとも言えます。
発表会も16年も続いてくると、どの工事もレベルアップしてきたのが分かります。今日の施工技術発表会は、12支部の代表土木工事と建築工事のパワーポイントを使った発表です。発表の中身も時代とともに変わってきます。青年経営者部会の写真コンテストに加え、女性による「環境すみずみパトロール」の支部ごとの顕彰も5年目になります。「地域に密着し 地域に貢献する」建設業の姿を丁寧に発信する機会になればと思っています。少し時間も長くなりますが、最後までご清聴のほどをよろしくお願いして、開会の挨拶に代えます。
令和6年度 施工技術発表会
令和6年度 国土交通省関東地方整備局との意見交換会 令和6年10月2日
今日は恒例の関東地方整備局ならびに群馬県県土整備部との意見交換会が開催されますことに、業界として厚く御礼申し上げます。昨年度も申し上げましたが、この会だけは新型コロナの時でもしっかりと対面で続けることが出来ました。加えて年度当初はオンラインでの会議も局長方と実施することが出来ました。「離れてつながる」ことによって、逆に意見交換の機会が増えていく効果があったと思っています。価格高騰や人材確保育成の問題など、より深掘りされた中身の濃い意見交換会になることを期待しているところであります。
局長をはじめ新しい体制の中での意見交換会ですから、最近の群馬の建設業協会の特徴的な取り組みを、いくつかを紹介してみようと思います。先月末、復旧途中、悲惨な大雨災害に遭ってしまいましたが、今年の元旦に発生した「1000年に一度」といわれる北陸・能登の地震災害、群馬の協会では「災害時の備え」として、新たにふたつの取り組みを行いました。ひとつは、「災害時の情報収集と発信」の更なる強化を目指して、地元群馬テレビ、上毛新聞、NHK前橋放送局の3社と「災害時の情報共有に関する協定」を締結することが出来ました。今後県内の7つのコミュニティーFM放送との協定も視野に入れているところです。もうひとつは「災害対応組織力の強化をめざして」といった「人・モノ・資機材」の総点検を行った冊子を3000部作成して、関係部署にできるだけ多く配布したところであります。
もうひとつは、8月、山本知事が宮前県土整備部長と一緒になって公務で県内の建設業協会全支部を回って意見交換会を実施することが出来たということです。地域ごとの課題はそれぞれ異なっていましたが、知事と一緒に回っていて、建設業協会の役割、どこに的を絞った活動を展開していかなければならないか、改めて確認することになりました。特に2016年に国土交通大臣が掲げた「生産性革命元年」の宣言は、高齢化などによる生産人口の減少を見越した政策提言といえます。あれから8年たったのですが、この間に新型コロナもあり、今年度から「時間外労働の上限規制」の法整備が適用になったこともあって、業界は大きく変わりだしました。「リスクが変化を加速化させる」と言われ、DXによる働き方改革など、どんどん進みそうですが、全建の調査ではICT施工未経験者は、今だ4割となっています。変化の時こそ速度が遅い人を真ん中に据えて組織を動かしていくことがどんなに大事かという事です。働く人に的を絞った「丁寧さ 優しさこそ協会運営の基本だ」と思っています。
知事は、災害レジリエンス№1を掲げていることもあって、「災害対応組織力を維持していくための地域密着型事業量をしっかりと確保していく」といったことと、最後の高崎会場で国土強靭化の必要性をここ群馬の知事から強力に発信していくと言っておりました。令和7年度予算の概算要求を見ていても、後ろ向きになりがちなところが感じられますが、国土強靭化、地方の知事がまとまって発言していく効果は絶大だと思っています。今日の協会からのテーマは「第3次担い手3法建設業法の改正について」から「総合評価落札方式の入札について」の5点、フリートーキングでは昨日発表した「時間外労働の上限規制適用後の状況に関する調査結果」や「採算性に関する調査結果」など、議論の材料にしてみたいと思っています。今日の意見交換会、有意義で成果のあるものになることを期待し、冒頭のあいさつに代えます。よろしくお願いいたします。
令和6年度 国土交通省関東地方整備局との意見交換会
令和6年度 関東地区火薬類保安協会連合会総会 令和6年9月27日
群馬県火薬類保安協会の青柳です。今年は群馬が当番県として、令和6年度関東地区火薬類保安協会連合会の総会にあたり、地区協会長として一言ご挨拶申し上げます。上半期末のお忙しい時期ですが、それぞれの会員・都県の皆様をはじめ、来賓として公益社団法人全国火薬類保安協会の重村事務局長並びに尾田業務課長にご臨席の中、開催できますことに、厚く御礼申し上げます。昨年5月から新型コロナの取り扱いも変更になり、通常通りの総会形式での開催となっています。よろしくお願いいたします。
さて、今年も上半期末まであと3日、あっという間に年末になりそうです。少し早いですが、今年一年を振り返ってみると、全国各地の大雨災害もありますが、何といっても正月元旦に発生した「1000年に一度」と言われる能登地方の地震災害と先週の被災地域で起きた豪雨災害、自然災害に対する「備え」のレベルをあらゆる角度から引きあげていかなければならないと感じる年でもあります。もうひとつは、建設業をはじめ運送業や医療の分野など、5年間の猶予期間があった「時間外労働の上限規制」が始まったことです。働く時間の効率化と労務単価の問題に加えて、目に見えて減少してきたと感じる「生産人口」の問題と複雑に絡み合って、社会全体の仕組みが大きく変わってきたという事です。
ところで、昨年度は新型コロナ明けと同時に団体としての活動も本格的な活動を再開、リ・スタートすることが出来た年でした。それぞれの都県の火薬協会の歴史、もうだいぶ長くなることと思われますが、火薬の取り扱いを軸にして、「事故防止のための情報提供」や「保安講習」、「立ち入り検査」などを着実に実行することによって、「法令順守の徹底と自主保安体制の確立」を作り上げる役割を担ってまいりました。「火薬の使用量の変動に影響されることなく、どちらかといえば地道な活動をしっかりと積み上げていくことが火薬類保安協会の役割である」とこういった会議のたびに確認しあうことが大事であると思っています。
今日は議題として令和6年度決算報告、次期全国火薬類保安協会の理事選任、関東地区火薬類保安協会連合会の役員選出が議題に上がっています。議題のほかにも「保安教育講習のオンライン化」についての情報提供があります。慎重審議の中にも、スムースな運営が出来ることを願いながら冒頭の地区協会長の挨拶に代える次第です。よろしくお願いいたします。
令和6年度 関東地区火薬類保安協会連合会総会
令和6年度 関東甲信越地方建設業協会長会 会長会議 令和6年8月23日
関東ブロック会長会議をご案内しましたところお集まりいただきありがとうございます。全建からも山崎専務並びに関係役員の人たちも出席されています。スムーズな運営の中、有意義な会議になるようにお願いいたします。今年は、4つの都県で会長さんが替わっています。雰囲気も変わりだすと思いますが、業界を取り巻く変化に対して、より中身のある意見交換になることを期待しているところであります。
先週の関東地方、千葉・茨城などを直撃予報の台風は、事前の報道ほどではなかったですが、空振りになる備えが最良の結果と言えます。しかしながら、今年も秋田・山形をはじめ、全国各地で大雨などによる気象災害となっています。これから関東ブロック地域も台風の影響を直接受ける時期になってきました。点検・見廻り、応急復旧作業など地域を守る建設業の役割、気が抜けない状況が続きそうです。また、今年の夏は特に猛暑が続き、熱中症対策の作業効率の低下など、業界としてもしっかりと要望事項のひとつに加えていかなければならないと思っています。
「時間外労働の法規制」が始まって5か月が経とうとしています。この辺で業界の変化を検証しなければならないと思っていますが、DXを使った時間短縮のための方策など、大手を中心としたいろんな団体から具体化されてきていますが、地域の建設業ならではの働き方改革に向けた取り組み方、しっかりと示していかなければならないと思っています。ポイントは、歩く速度が遅い人を組織の中心に据え、地域全体を見渡した活動を展開していくことです。
今日の会議の趣旨は、10月8日開催の関東ブロック会議の運営方法とそれぞれの地域の合同会議で積み上げてきた課題をまとめ、提案議題を決定することです。午前中の専務事務局会議で大きな流れはできていることと思われますが、この席で最終確認が出来ればと思っています。総裁選が始まってきましたが、政策として国土強靭化をしっかりと掲げ、より具体的な道筋が見えてくることを期待して、会議冒頭の挨拶と致します。よろしくお願いいたします。
令和6年度 関東甲信越地方
建設業協会長会 会長会議
令和6年度 北関東三県建設業協会合同会議 令和6年7月25日
群馬県建設業協会の青柳です。昨年の北関東三県合同会議は、群馬県開催ということで大変お世話になりました。今年は栃木県で開催されることに感謝申し上げます。関東地方でも似たような環境の3県の建設業協会で抱えている問題に対して情報交換をしながら、参考になることを協会活動に反映できればと思っています。梅雨明けの時期に毎年発生する豪雨災害に遭われた地域の皆さんにお見舞い申し上げるとともに、早期の復旧をご祈念致します。
さて、3県の会議ですから、最近の群馬の建設業協会の特徴的な取り組みいくつかを紹介いたします。今年の元旦に発生した「1000年に一度」といわれる北陸・能登の地震災害、群馬の協会では「災害時の備え」として、新たにふたつの取り組みを行いました。ひとつは、「災害時の情報収集と発信」の更なる強化を目指して、地元群馬テレビ、上毛新聞の2社と「災害時の情報共有に関する協定」を締結し、昨日はNHKテレビとも結ぶことが出来ました。今後県内の7つのコミュニティーFM放送との協定も視野に入れているところです。もうひとつは「災害対応組織力の強化をめざして」といった「人・モノ・資機材」の総点検を行った冊子を3000部作成して、関係部署にできるだけ多く配布したところであります。
3つ目は、「時間外労働の上限規制」の対応です。新年度から約4か月、業界の変化と今後の建設業の在り方を検証しなければならない時期になってきました。今年度の群馬の協会の行動指針、昨年度までの指針をさらに進めて、組織内のウイークリースタンスをベースに「しっかり働き ゆっくり休む 4週8休」を掲げてスタートしたところです。国土交通省・群馬県が進めているウイークリースタンスを中軸に据えた指針ですが、「働き方改革は意識改革から」、大きな変化の時こそ穏やかなスタートが出来るか大事な時期です。地域に密着した中小建設業にとって、この数か月の間で見えてきたことといえば、地域全体で働き方改革に取り組むことであり、具体的には「生産性の向上」のための協調領域の分野をより掘り下げていくことだと思っています。
今日の群馬からのテーマは、「設計労務単価の設定」と「適正な工期と適正な間接費の設定」の2点です。他にも他県からのテーマを参考にして、「生産性の向上」と「人材確保育成」に「災害対応」など、業界の課題全般に亘った議論が出来ればと思っています。新型コロナの対応が変わりだして1年、本格的な団体活動が出来るようになってきていますが、中心となる政治がぐらつき出しているような気がしています。こういった時こそ、業界でしっかりとまとまって地方建設業の本来の役割を発信していかなければならない大事な時のような気がしています。
今日の3県合同会議で北関東3県のコミュニケーションがしっかりと深まることを祈念して冒頭のあいさつに代えます。よろしくお願いいたします。
令和6年度 北関東三県建設業協会合同会議
令和6年度 群馬県建設産業団体連合会通常総会 令和6年6月19日
令和6年度、群馬県建設産業団体連合会の総会にあたり、一言ご挨拶申し上げます。今日はそれぞれの団体の代表の方はもちろんですが、来賓として群馬県県土整備部 後藤技監にご臨席の中、開催できますことに厚く御礼申し上げます。
さて、新年度がスタートして2か月半がたちました。今年は、どの団体も対面での総会開催、そして総会後の懇親会もきっちりと開催されるようになってきました。移動や参加することによる負担も大きくなってきていますが、経済はもともとこうして回っているものだと改めて感じているところであります。資材価格の高騰による影響や作業員不足、そして時間外労働の問題など、それぞれの団体ごとに微妙な差があるようですが、対面の懇親会ならではの貴重な情報を入手することが出来る場になっています。特に建産連のような関連異業種との交流の大切さを改めて感じている次第であります。
最近の業界を取り巻く環境について少し話をしてみようと思っています。直前の動きとしては議員立法による改正公共工事品質確保促進法と改正公共工事入札契約適正化法、並びに改正測量法が12日の参議院本会議で成立しました。7日に成立した政府提出の確法となる改正建設業法と改正入契法と一体になって「第3次担い手3法」が成立したという事です。処遇改善と生産性の向上につながり、持続可能な建設業の実現につながるものだと期待しています。また今年度の政府の経済財政運営と改革の基本方針「骨太の方針」の原案も12日に発表され、国土強靭化に関して踏み込んだ記述になっており、建設業の賃上げや生産性の向上に向け、昨年にも増してより積極的な対策が盛り込まれた結果となっています。
また、要望活動などの建産連の活動の軸になりますが、来年の参議院選挙に向けて業界の職域代表の候補者が交代いたします。改めて職域代表の役割を正面から議論しながら進んでいく年にもなりそうです。建設を通したモノづくり産業として、大きな括りで考えれば建設関連団体として同じように見えますがそれぞれの所属団体ごとに特色があります。ある意味専門を通した異業種ともいえるのかもしれません。それぞれの団体の踏み込んだ意見こそ建設関連団体にとって貴重な意見となりえます。建産連に所属している団体が時代の変化を敏感に感じ取り、「ものづくり産業としての役割」を丁寧に発信し続ける必要があります。今日は事業報告、決算報告、新年度の事業報告、予算案等があります。慎重審議な中にもスムースな進行と新年度建産連の活動が充実なものになることを願って挨拶に変えます。
令和6年度 群馬県建設産業団体連合会通常総会
令和6年度 群馬県建設業協会定時総会 令和6年5月16日
令和6年度、一般社団法人群馬県建設業協会の総会にあたりまして、ご挨拶申し上げます。山本一太群馬県知事をはじめ安孫子群馬県議会議長、群馬労働局長、国土交通省高崎河川国道事務所長、そして群馬県関係のご来賓の方々本人出席の中、開催できること、厚く御礼申し上げます。今日の総会は、協会員全員に案内し、オンラインでの配信形式を残しながら、通常通りの対面での総会形式で開催いたします。よろしくお願いいたします。
昨年度は新型コロナの対応も変わり、新たな取り組みも加え、本格的に協会活動を展開することが出来ました。先月25日には、新年度第1回目の理事会をスタートさせたところです。最近の業界全体を取り巻く状況を要約してみようと思います。大きく分けてふたつの動きがあると思っています。ひとつは、北陸・能登の地震災害を受けて地域の建設業の「災害に対する備え」、災害対応組織力を県内それぞれの地域ごとに総点検し、発信していかなければならないということです。もう一つは、建設業の「時間外労働の上限規制」の問題、「厳しい時こそ考える」、見方を変えれば、業界が大きく変わっていこうとするチャンスです。法規制を乗り越えた先、「労働時間と賃上げ」をベースにして、建設業の「働き方改革」をどういった形で示すことが出来るか大事な年度のスタ-トになったと思っています。
先月26日には業界団体の総会のトップを切って日本建設業連合会、日建連の総会・懇親会が開催されました。「上限規制適応への改革推進」・「民間工事の受発注者間の対等な関係を構築するための建設業法の改正の推進」・「インフラDXの協調領域の普及展開」などの方針が示されましたが、中でも緊急の課題として、「設備工事費が実態に合っていない」など、具体的な方針も示されていました。制度設計や価格転嫁など日建連の指針と重なるところがありますが、全国展開の団体との距離を測りながら地域建設業の活動をより深めていくといった視点が大事です。今年度の群馬県建設業協会の行動指針、昨年度までの指針をさらに進めて、組織内のウイークリースタンスをベースに「しっかり働き ゆっくり休む 4週8休」を掲げて進めて行こうと思います。
建設業の課題は「人材確保育成」と「生産性の向上」そして「災害対応組織力の強化」の3点に集約されます。この3点に加えて2024年の「労働時間と働き方の問題」が全体にかかわってきますが、建設業で働く人たちの「賃上げ」、もう少し言えばタイムラグのある労務費をオンタイムで引き上げることが出来る仕組みを作るきっかけになるかもしれません。「働き方改革は意識改革から」、大きな変化の時こそ穏やかなスタートが出来るか大事な時期です。そして「地域間格差や規模の格差」の広がりなども、気にしなければならないポイントです。協会員のまとまりを作りながら、新たな指針に向かっていくことが出来ればと思っています。行政の指導に応え、地域住民と一体になり、それぞれの協会員が問題意識をもって、群馬県建設業協会の令和6年度がスタートすることを心からお願いして挨拶に代えます。
令和6年度 定時総会
令和6年度 新入社員研修会 令和6年4月10日・11日
群馬県建設業協会の青柳です。令和6年度新入社員研修会にあたり、ひと言ご挨拶いたします。先ずは建設業界各社に入社された皆さんに心からお祝いを申し上げます。昨年度は新型コロナの対応も正常な形に戻り、こうした団体としての活動が本格的に再開できる年度になりました。コロナ禍の経験を踏まえ、より密度の濃い研修を目指して人数も絞り、2回に分けた開催となっています。そして、竣工して5年目、お洒落な、スタイリッシュなデザインの建設会館での研修体験は、気持ちよく働くことのできる環境を実感できるものと思っています。研修期間に味わうこの感覚こそ、ものづくりがもつ「建築のチカラだ」ということを、今日一日是非体験してみてください。
この研修会も今年でちょうど11年目に入ります。建設業協会が中心となって、群馬県建設産業団体連合会主催の研修会となっています。土木建築技術者を目指す人はもちろん、技能・事務関係など幅広い分野の人たち合計103名を超える研修生の参加となっています。この研修の目的は建設関連団体の会社に入社されたみなさんを対象に社会人としての必要な知識・マナーを習得し、一日も早く建設業界の第一線で活躍される人材となってもらうためであります。新人の皆さんが社会人になって何が大切かといえば、「常にスキルアップし続けること」ではないでしょうか。今日はそのための第一歩の研修会だと思って臨んでください。
最近の業界全体を取り巻く状況を要約してお知らせしておこうと思います。大きく分けてふたつの動きがあると思っています。ひとつは、北陸・能登の地震災害を受けて地域の建設業の「災害に対する備え」、災害対応組織力をしっかりと点検し合うということです。もう一つは、マスコミなどで言われていますが、今月から始まってきた建設業の「時間外労働の上限規制」の問題、業界が大きく変わっていこうとするチャンスです。労働時間と賃上げをベースにして、建設業の「働き方改革」をどういった形で示すことが出来るか大事な年度のスタ-トになったと思っています。
群馬県建設業協会、今年度の行動指針は、「新3K@かっこいい」を掲げて行動してきました。「給与」・「休暇」・「希望」の新しい3Kに加えて「かっこいい」建設業を目指して活動を展開してきました。独自のプログラムも実施してきましたが、新入社員研修もそのうちのひとつです。今日の研修会、次第にもありますように、午前中が「建設業に関する基礎知識」と「社会人として知っておくべきマネーの基本」、昼の休憩をはさんで「新入社員のスキルアップセミナー」と続きます。少し長時間の研修会となりますが、建設業に入社されてからこうした早い時期の研修こそ大事、同業他社の人たちともコミュニケーションをしっかりと図り、心に残る有意義な研修会となることを期待し、挨拶に代えます。
令和6年度 新入社員研修会
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